Death Valey (CA, USA)

'14年6月8日


▲Olympus C2000Z

■1/28/2000 (Fri)

昨夜遅くに到着したので寝坊してしまった。
起きたのはだいたい10時過ぎ。
体のリズムは、まだ東海岸時間のままである。

東海岸のフィラデルフィア(PHL)を発ったのが現地時間20:30で、五時間半のフライトだった。
PHLは東海岸時間、Las Vegasは西海岸時間なので、時差は3時間。機内で時計を3時間戻した。
LasVegas着は23:00ぐらいだったので、東海岸時間では深夜2時、眠いわけだ・・・。

急いでいたわけではないのだが、朝食は軽くBurger Kingで済ませ、すぐにDeath Valleyへ向かう。
ちょっと道を間違えてしまったのだが、標識の「Los Angels」を見て初めて「西海岸に来たんだな・・」と実感した。

■DEATH VALEYのめぐり方
同僚から勧められた、必見ポイントとLasVegasから行く時の寄る順を紹介しておこう。

1.Dantes View(必見)
2.Zabrisky Point
3.Furnance Creek Inn (史跡になっているホテルで裏の庭園がgood)
4.Devils Golf Course
5.Bad Water(北半球で一番低い土地、海抜0メートル以下です)
6.戻って途中のArtistic Drive
7.Golden Canyon
(時間があれば途中まで、徒歩です。)

8.Sand Dune (砂丘)


LasvegasからUS95をひたすらNorthへ向かう。Death Valleyへは、この道を真っ直ぐいって途中で州道373もしくは374に左折するだけ。
一歩街を出ると、そこは見渡す限りの荒れ果てた荒野。
そんな荒野の中に、道が一本通っているだけ。人間の作ったものは・・・・・目の前の道だけ。
交通量は少なくて、夜、こんなところで故障なんてしたら大変!
Las Vegasって、やはり「砂漠のなかに造られた街」ということを実感した。
街から約15分ほど走ると、左側には雪化粧をした山「Snow Mountain」が見えてくる。
スキー場もあるらしい。


途中、キャンピングカーを追い抜く。Death Valleyに行くのだろうか。
(Death Valleyには、キャンプ場がある)
後の車(Cherokee)は、接近して走っているようにも見えるが、前走のキャンピングカーが引っ張っている(引きずっている)。
後の車には、ドランバーも含めて誰も乗っていない。
アメリカではよく見かけるこの風景、当然ATはNeutralにしているのだろうが、駆動系への悪影響は無いのだろうか??
ま、キャンプに行った先でも、"足"として車がないと全く何もできない(買出しすらできない)から・・なぁ。


もう、ずーっとこの風景。
制限速度70mph(約120km/h)の道を、かれこれ1時間以上も走っているのだが、景色はほとんどおんなじ。
いいかげん、飽きてきた・・・。
あげく、FMも入りにくくなってきて、一人で運転していると暇でしょうがない・・・。
ちなみに、最後に見たガソリンスタンドから、次のガソリンスタンドまで・・・・・約80MLほど(150km)。
早め早めに給油しないと、ガス欠になる可能性が高い。残量が半分を割る前に給油するようにしよう・・・・。

やっとDeath Valleyへ向かう分岐点にたどり着く・・・。
NEVADA-373(州道373号線)へ左折。

そして、Nevada373を走ること約20分で州境。
ここから先は、そう、Carifornia州なのだ。


この道、Nevada373(州道373号線)は州が管轄する州道なので、州がまたげば名前が変わる。
州境を境目にして、CA127(Carifornia州道127号線)に名前が変わるのだ。
これが、州をまたがっても名前の変わらないInterstateHighway(州間高速道路)やUS国道との違い。

州境なので、当然、対向車線側には、「Welcome to Nevada」の看板。
Las VegasはNevada州
Death Valleyは、Carifornia州
なのだ。

州道127号線を走ること約10分、州道190号線との交差点。ここを右折(West方向)すれば、あとは真っ直ぐ行けばDeath Valley。 ビジターセンターまでは30ML(約50km)なのだ。
あいも変わらずの景色なのだが・・・ますます荒れてきた。
「死の谷」の名のごとく、生き物の気配がないのだ。


遅ればせながら、今回の相棒紹介。
「Pontiac Sunfire」
PontiacはGMのブランドの一つ。 GMの中でもスポーティ系のブランドで、TransAm(トランザム)もPontiacブランドですね。

GMにはあと、
Chevlolet(シボレー)
Oldsmobile(オールズモービル)
Geo(ジオ)
Cadilac(キャディラック)
がありますね。

このレンタカーは、これで$29/24h
それに保険が$15/24h(最低限)程度とTAX。

アメリカでは、車が一番便利で一番安い交通手段なのだ。足としては車は必需品といえるほど。
電車やバスのみで十分な日本とは全く違う。

Las Vegasを出てから約2時間、やっとDeath Valleyに入った。
街を出てからここまで・・・・・すれ違った車は20台といなかった・・・・と思う。
もし故障した場合を考えると・・・・・恐ろしいのでこれ以上考えないことにする。


Death Valley MAP

右上のCA190から入って西へ。


▲Olympus C2000Z

「Dantes View」
最初に訪れたのは、Dantes Viewと呼ばれるビューポイント。

下に見える白いものは、みな塩。
この先でも紹介するが、谷底(白く見えるあたり)は、海抜マイナス90m程度なのだ。
Death Valleyは、北半球で一番低い土地。
ならびに、夏は50℃(華氏ではない)を超える気温ということで、北半球で一番暑い土地でもあるそうな。
そのために、夏には自動車メーカーが新型車のテストをしていたりする。対候性とかエアコンの効きのテストとか。だから運がよければスクープすることができるかもしれない。


上の写真の反対側。
上り坂がキツイために、トレーラーやバス等は、写真右端のあたりまでしか上ってはならない。

遠くの山の地層(右下がり)がわかるだろうか?
「隆起を繰り返して、風雨で削られた大陸・・・・」って感じがする。
学校の教科書にでてきそうなキレイなわかりやすい地層。


「Death Valley Zabrisky Point」

Dantes Viewから約15分。
なぜこのような地形になったのかはよくわからなかったが、自然が作り出した地形なことは間違いない・・。
続く・・。


「Furnance Creek Inn」
Bad Waterへの分岐する交差点付近にあるホテル。
殺風景なDeath Valleyの中に、ポツンと緑に覆われた一帯がある。それがここ。
重要史跡にも指定されているホテルだそうです。私はここで昼食を取ったが、ターキーサンドイッチで約$9程度。
ホテルとしても興味をもったのだが、聞くところによるといつも予約でいっぱいで中々泊まれないとのこと。

「Furnance Creek Inn」
ホテルの裏庭・・・とでも言えばいいのだろうか?
これだけ見ただけだと、このすぐ外は草木のほとんどない荒れ果てた荒野であることが信じられないほど。
写真には写っていないが、小川も流れていて、砂漠のオアシスって感じです。

「Death Valley Bad Water」

CA190から左折してCA178へ。
上のFurnance Creek Inn から約20分程度で、北半球で一番低い土地、Bad Waterへ。
CA178を走っている途中、いくつか見るポイントはあるのだが、それは後回しにして、真っ直ぐにここへ来た。

逆光気味で見にくいかもしれないが、看板には、-282ft(海抜マイナス87m)と書いてある。
そう、ここは、海面よりも低い土地なのだ。
後に見える白いものは、みな塩。


「Death Valley Bad Water」
ちょっと車から離れて歩いてみる。振り返ると、見上げるような岩山。
そしてその中腹に「Sea Level」と書いた看板がある。
※小さくて見にくいかもしれないが、写真中央の小さな看板がそれ。
そう、海面のレベル(海抜ゼロm)は、あんなに上なのだ。


「Death Valley Bad Water」

足元の地面をマクロモードで撮影してみた。
みての通り、塩です。
このような地面がはるか先のほうまで続いている。


「Death Valley Natural Bridge」
Bad WaterでCA178をUターンし、素通りしてきたポイントへ。(この先は、特に何もないのだそう)
Bad Waterから約5分。自然が造り出した造形なのだ。
(写真にすると大きさが伝わらないと思うが)


駐車場から100m程度歩く(軽い登坂)のだが、砂利道で歩きにくいのと、その砂利道自体も整備されたものではなく自然のままであるために、足にくるのなんのって・・・。

これも、車生活で脚力がなくなっているせいだろうが?それとも歳のせいだろうか?
いづれにしても、息があがってしまった。


「Devil’s Golf Cource」
なんとも間抜けなネーミングと思ったのだが、来てみて納得。芝生ではないが、塩が風雨で削られてできた地形が、言われてみればゴルフコースに見えないこともない。

ところで、このDeath Valley、夏には50℃(華氏ではない。摂氏)を超える暑さになる。
Bad Waterやこのあたりは、「北半球で一番低く、一番暑くなる土地」なのだそうだ。
その暑さゆえ、自動車メーカーが新型車のテストを行っていることがよくあるらしく、今回はスクープできるのを期待していたのだが、"シーズン"ではないためか遭遇することはできなかった。

Devil’s Golf Cource

地表はこんな感じ。
写真を見る限り、もっとキレイ(霜で地面が盛り上がったような感じ)な時期?があるようだ。
“荒れた牧場"のようでもある。


地面に転がっている"塩のかたまり"をマクロモードで撮影。
この塊で、大体バスケットボールぐらいの大きさ。手で触っても、硬くてカチカチ。


「Artist Drive」
Devil’s Golf courseから、さらに5分ほど走ると、右手に看板が見えてくる。そこから右(一方通行)にそれて、さらに5分ほど走る。
日が大分傾いてきてしまったために、あまりキレイには撮れなかったが、地層の模様が、絵の具のパレットのように見えることから名づけられたらしい。ちなみに、ここもまた車を降りてから登り坂を100mほど歩く。早足で歩いたためか、ヒザがもうガクガク・・・。やはり歳なのだろうか??


「Golden Cannyon」

Artist DriveからCA178に戻って、さらに10分ほど。道沿いの駐車場に車を停めて、そこからさたに数百m歩く。(もー、大変)

時間が遅かったためか、駐車場には1台しか車がいない。歩いている途中、その持ち主らしき人とすれ違ったので、この先にはもう誰もいないはず。

「しーん」という音が聞こえてきそうなほど、なんの音もしない。虫や鳥の鳴き声どころか、風の音さえしないのだ。その気持ち悪さに身震いしたほど。ホント「死の谷」とはよくいったもの。

ところで、このGolden Cannyonは、ホントはもっと先に行けるのだが、そのヒトケの無さに身の危険を感じたこともあり、明るいうちに引き返すことにした。
聞くところによると、運がよければ谷に夕日が反射して、金色に輝くところが見れるのだそうな。

Cannyonを途中で引き返し、車に戻る途中である。

日が落ちたと思ったら、あっというまに辺りが暗くなってきた。谷に響く「ジャリッ、ジャリッ」という自分の足音だけが聞こえて、なんとも不気味。

「早く車に戻らねば」と早足になる。「でも、もし車が盗まれていたら・・・」なんて考えたら、ますます怖くなった。だって、こんな奥まった駐車場に1台しか停まっていないハズなので、盗もうという気があるなら盗みやすいもの。

「Stone Mushroom」

Golden Cannyonで無事車に戻れて、またCA178を走る。5分も走らないウチに道端に「Stone Mushroom」なる看板があった。
ヒョイと車を停めて、どれだろう?と探すと、あったあった、目の前に。
ゴロゴロとした岩が転がっているなかに、何故か1つだけ形の違う石があるのだ。
それこそ、マッシュルームを逆さにしたような形。

もう日も暮れてしまったので、引き上げることにする。本当は、Sand Duneという砂丘にも行きたかったのだが、仕方がない。

Death Valleyはこれでおしまい。

心配したガス欠も無く、無事にUS95へ戻った。
あとは、ここを真っ直ぐSouth方向に走れば、Las Vegasに戻ることができる。 途中、360度明かりらしい明かりがなく、星空と地表の境目すらわからないほど、真っ暗な道。

何気なしに空を見上げると、それこそ降ってくるような星空。「目線を下げていって、星空が切れたところが地平線」ともいえるほど、地平線際の星が見える。あわてて車を停めて車から降りて星空を見上げると・・・・吸い込まれそうな真っ暗な空に、生まれて初めて見たのではないか?と思うような銀河(天の川)。つい「うわぁ~」と声が出てしまうほど。
何とか写真に収めたかったのだが、さすがのデジカメでもちょっと無理でした。やはりこれは実際行ってみないとわからないしね。

と、いうわけで、「LVまであと30分程度」というあたりで撮った"LVの夜景"で許してください。