Los Angels #1

'11年8月28日

■2000/06/30(金) 出発

朝もやの中、早朝6時半頃にウチを出た。
ウチから車で1時間半程のNew Ark Int’l Airport(以下EWR)まで約90マイル(140Km)

ウチから一番近いのは、車で小1時間のPhiladelphia Int’l Airport(以下PHL)なんだけど、飛行機が取れなかった。
日本のGWと一緒で、この「独立記念日の連休」は年に3回ある大型連休の1つ。
アメリカの祝祭日って、必ず土日にくっつくのだ(金土日だったり土日月だったりするけど)。つまり「飛び石連休」っていうものは存在しない。日本でも「成人式」はそうなったようだけどね。
これは、オイルショックの頃まではアメリカも日本と同様の「日にちで決まる」タイプの方式をとっていたのだけど、オイルショック時に、全国の工場等を一斉に休ませるために現在の形に変わったのだそうだ。飛び石連休だと、ラインを停めたり動かしたりとそう簡単にできない工場等は、人がいないのにそのまま無駄にカラ運転しているという状況が発生し、エネルギーの無駄。連続した連休だと、一斉に操業を停めることができることが理由のようだ。
で、話はもどって、通常の祝祭日は3連休となるのだけど、年間の祝祭日のウチ「独立記念日」と「Thanks Giving」と「Christmas」の3つは、4連休もしくは5連休程度の大型連休となるのだ。
これまた日本のGWと一緒なのだが、この大型連休、「人民大移動」となるので、飛行機もメチャ高&予約を確保するのが困難になる。この人民移動、多くの場合は、「寮生活をしている子供らが親元に帰る」とか「家族でキャンプに行く」とかがほとんどなのだが、日本と違うところは、「ウチにいて、ちゃんと祭事をおこなう家庭も多い」ということ。(これは後述)


■Air Ticket

上記の理由で、独立記念日は航空券の入手が非常に困難。ただし、ホテルとかの確保は逆に容易なようだ。移動はするけど、ホテルに滞在するような旅行ではないということか。
話は前後するが、仕事の関係で、連休はみな一斉に休むわけにはいかず、2パターンで連休を取ることになる。これまた業務上の理由なのだが、このシフトの予定がなかなか決まらなくて、連休の日程が確定したのは連休に入る前々日。つまり、「急だけど、あなた、あさってから連休ね」ということ。どこかに行こうと思っても、ただでさえ予約がとりにくいこの時期、この短時間では無理かもしれない。そう思いつつも、機会があれば行こうと思っていた西海岸に行き先を絞り、飛行機の空き探し。格安航空券のWebサイトや、各航空会社のWebサイトを片っ端からあたった。もちろん、電話で旅行代理店にも問い合わせてみた。すると、どこも空席があることはあるのだけど、PHLやEWRから、LAやSeattleやSanFranciscoまでは、往復で$1300~$2000程度。飛行機だけで¥13万~20万だよ!。普通の時期なら、東海岸から西海岸は、せいぜい$450程度。西海岸をあきらめて、カリブやらフロリダやらもあたってみたが、どこも$1000以上する。
(逆に、ヨーロッパの方が$500程度と安かったりする・・・)
「こんな金額なら、飛行機の旅はあきらめて、車で行けるような近場にしようかな・・・」と思ったのだが、フト、Priceline.comを使ってみようと思いついた。ここは、行き先と日程と予算(希望金額)とをWebから入力し、もしその金額で席が見つかったらe-Mailで連絡がくるという仕組み。今まであまり利用しなかったのは、提示して条件でチケットが見つかると、有無を言わさず購入することになるから。「チケットが取れるかどうかだけを確認する」ということができないのだ。その条件というものも、航空会社を絞ったり、厳密に時間や日にちを要望したり・・・をしなければしないほど、格安で手に入れやすくなる。ただ、金額は「入札」みたいなものなので、こちらが言った金額で見つかればその金額で決まり、見つからなければ「ダメだった」とE-Mailがくるので条件を変えて再度・・・ということになる。
Priceline.comは、「ともかく予算重視で、日程や時間は多少前後してもかまわない。航空会社にはこだわらない」という場合向きだと思う。
Priceline.comに、日にちは固定で、時間は「午前中出発(早朝可)・夜帰着(深夜可)」、航空会社はこだわらない、空港はPHLかEWRどちらでも可・・・という条件で、「$350」で提示してみたら、あっさりと見つかった。見つかってみると、「うーん、$300でもよかったかな? もしかしたら$250ぐらいでもあったかも」などと欲がでてくるが、Priceline.comのシステムでは、これは後の祭り。
そんなこんなで、購入したチケットは、「US Airways EWRとLAX往復 (往復ともPittsburghで乗り換え)」のもので、この席が取れた(E-Mailで返信がきた)のは、搭乗日前日の夜8時。

「夜8時に席が取れて、便は翌朝の朝10時ちょうど」というと、「航空券はどうやって入手??」と疑問に思われる方がいるかもしれないが、アメリカの飛行機会社はどこも、E-Ticketというサービスをしている。これは、航空券はもたず手ぶらでそのまま空港へ行き、Check-inカウンターにてCheck-In時に航空券(&Boarding Pass)を受け取るというもの。客側からすれば、搭乗手続き前に航空券をなくす&忘れる心配がない上、航空券の受け取りにどこかに出向いたり郵送を待ったり等の手間と時間が不要。電話もしくはInternetだけで全て済んでしまうのだ。
空港の航空会社のカウンターに行って、便名と自分の名前(もしくは予約番号)を告げるだけ。あとは、IDの提示を要求されるので、Driver’s License(もしくはパスポート)を見せるだけ。(ちなみに、国際免許証や日本国内の免許証はもちろんダメ)

■Pittsburgh(ピッツバーグ)

NewArk空港をでてから一時間半程度。Pennsylvania州の西外れのPittsburghへ到着したのが予定より30分程度遅れの午前11時程度。ここで乗り換えて、LAに向かうのだが、乗り継ぎの飛行機は午後2時20分。待ち時間は3時間以上もある。まぁ、安売りチケットだから、仕方がないけど。

Pittsburghは、US AirwaysのHUB空港の中でも大きい方に入るらしく、たくさんのUSairの飛行機が停まっていた。

荷物は機内持込のBugだけだっただのだけど、この待ち時間は、空港内をブラブラしたり、BarでBeerを飲んだりして時間をつぶした。また、私の場合、Continental Airlineのラウンジがあれば利用できたので探してみたのだけど、見つからなかった。どうもここには無いらしいね。

■機内食

Pittsburghを定刻のPM2:20(EDT)に出て、LAX着予定は5:30(PDT)。EDTとPDTは時差が3時間あるので、6時間10分の長いフライト。外の景色にも飽きるとひたすら寝ているだけだったが、飛び立ってしばらくすると機内食(昼食)がでた。
Domestic(国内線)の場合の機内食って、ま、こんな感じ。これは「Chicken Steak」だが、US Airwaysの機内食は良い方に入るのではないだろうか??

■時差

私の住むアメリカ東海岸は、GMT-5:00。LAはGMT-8:00となり、その時差は3時間。東海岸で朝9時は、西海岸で朝6時なのだ。
なので、LAで夜9時を過ぎたぐらいからもう眠くなってくる・・・し、朝は目が覚めたらまだ4時・・だったりする。(^_^;)

ちなみに、「時差ボケ」は、英語では「Jet lag(ジェットラグ)」という。「飛行機酔い」の「Air sick」と間違えないよう・・・・(私は以前、何度か間違えた)

■砂漠
Nevadaのあたりだろうか。眼下は、一面の砂漠。

■Los Angelsの由来

ものの本によると、ロサンゼルスの地は、もともとスペイン語の「El Pueblo de nuestra Senora La Reina de Los Angels」(天使の女王様である我等が聖母の村)という長い名前だった。アメリカ・メキシコ戦争(1846~1847年)の結果、カリフォルニアの地をアメリカがメキシコから割譲するまで、この地はスペイン語を母国語とするメキシカンが多く住んでいた。そのために、LAに限らず、カリフォルニアには、スペイン語がもとになった地名が多く残っており、例えば「サン・なんとか」という名前の地名は全てスペイン語が語源となっている。
「San Francisco」 「San Diego」 「San Jose」・・・等、全てそう。

写真は、LAのDown Town付近の高層ビル群。